なぜ、御社の素晴らしい技術が「価格」だけで判断されてしまうのか?
こんにちは、AI×デザイン戦略アドバイザーの篠原です!
「うちは技術には自信があるのに、なぜか最後は価格競争になってしまう」。
「鹿児島の地で長年真面目にやってきた想いを、もっと多くの人に知ってほしい」。
もしあなたがこのように感じているなら、それは決してあなたや会社の能力が低いからではありません。
その気持ちは本当によくわかります。
多くの真面目な経営者ほど、自社の持つ「本質的な価値」を顧客に伝えるための「設計」が後回しになりがちです。
この記事では、「パーソナルブランディング」という言葉の誤解を解き、鹿児島の経営者が明日から着手できる、地に足のついた具体的な計画をお伝えします。
多くの経営者が時間とコストを浪費する「本当の理由」
なぜ、価格競争や人材不足といった問題が起こるのでしょうか。
その根本的な原因は、顧客があなたの会社と他社を比較する際の判断基準が「価格」や「サービス内容」しかないからです。
顧客は、あなたの会社の歴史や、あなたが製品にかける想い、社員の誠実な働きぶりを知りません。
知らないから、比較できる唯一の指標である「価格」で判断するしかないのです。
「パーソナルブランディング」とは、派手な自己アピールをすることではありません。
あなたがこれまで培ってきた「信頼」や「実績」という目に見えない資産を、顧客に分かりやすく見える形に「翻訳」し、伝えるための経営戦略なのです。
この戦略がないまま闇雲に広告を打ったり、SNSを始めたりすることが、最も時間とコストを浪費する原因となります。
無駄をなくし、成果を最大化する3つの確実なステップ
では、具体的に何から始めればよいのでしょうか。
私が30年の経験から導き出した、再現性の高い3つのステップをご紹介します。
これは思いつきのアイデアではなく、ビジネスを成功に導くための確実な「設計図」です。
ステップ1:【棚卸しと再定義】事業の核となる「信頼の源泉」を言語化する
目的:
自社の「本当の強み」を明確にし、ブランディングの揺るぎない土台を築くこと。
具体的な手順:
- 顧客の声の収集:過去のお客様からいただいた感謝のメールやアンケートをすべて見返す。
- 自社の歴史の棚卸し:創業時の想い、乗り越えてきた困難、大切にしてきた理念などを書き出す。
- 強みの言語化:上記を元に「私たちは、〇〇(ターゲット顧客)に、△△という独自の価値を約束します」という一文(コア・プロミス)を作成する。
注意点:
ここでは格好良い言葉を探す必要はありません。
むしろ、現場で使っている実直な言葉こそが、顧客の心に響く本当の強みになります。
ステップ2:【情報発信の設計】地に足のついた「誠実さ」を伝える仕組みを作る
目的:
ステップ1で定義した事業の核を、ターゲット顧客に継続的に届けるための計画を立てること。
具体的な手順:
- 発信媒体の選定:鹿児島の顧客層が見ている媒体は何かを考える。(例:Webサイトのブログ、Facebookページ、地域の情報誌など)
- コンテンツの「型」作り:「お客様の声」「現場の裏側」「専門家としての知見」など、発信する情報のパターンをいくつか決めておく。
- 更新計画の立案:「毎週水曜日の午前中にブログを1本更新する」など、無理なく継続できる現実的な計画を立てる。
(補足)最近では、ChatGPTのようなAIを活用すれば、ブログ記事の骨子作成や誤字脱字のチェックなどを効率化し、忙しい経営者の負担を大幅に軽減することも可能です。
ステップ3:【デザインの統一】一貫性のある「見た目」で信頼を可視化する
目的:
言葉だけでなく、視覚情報を通じて「信頼できる企業」という印象を無意識レベルで顧客に伝えること。
具体的な手順:
- キーカラーとフォントの決定:自社の理念や想いを象徴する色や書体を決める。
- 写真のトーン&マナー統一:Webサイトやパンフレットで使用する写真の雰囲気(例:温かみのある、シャープで誠実な、など)を統一する。
- 全媒体への展開:名刺、封筒、Webサイト、SNSのプロフィール画像など、顧客が目にするすべてのツールのデザインに統一感を出す。
私が過去に支援した街の電器屋さんは、このステップを徹底した結果、「Webサイトの雰囲気が誠実で信頼できそうだったから」という理由で、これまで接点のなかった顧客層からの案件の受注に成功しました。
この計画がもたらす「予測可能な成果」
この3つのステップを計画通りに実行することで、あなたの会社にはどのような変化が訪れるでしょうか。
それは、価格競争からの解放です。
「あなただからお願いしたい」「社長の想いに共感しました」という、価格以外の理由で選ばれるようになります。
結果として、利益率が向上し、事業は安定します。
さらに、会社の理念に共感した優秀な人材が集まりやすくなり、長年の課題であった採用問題も解決に向かうでしょう。
これは、広告費をかけ続ける消耗戦ではなく、一度築けば会社の資産となり続ける、持続可能な成長戦略なのです。
よくあるご質問(FAQ)
Q. SNSは苦手なのですが、絶対にやらないといけませんか?
A. いいえ、必ずしも流行のSNSをすべてやる必要はありません。
重要なのは、あなたの顧客層がどこにいるかを見極め、その場で誠実な情報発信を継続することです。
まずは自社のWebサイトを充実させることから始めるのが、最も確実な方法です。
Q. ブランディングを始めるにあたり、まず何から手をつければ良いですか?
A. まずは本記事の「ステップ1:事業の核となる『信頼の源泉』を言語化する」から着手してください。
この土台がしっかり固まらないまま情報発信やデザイン変更を行っても、効果は限定的です。
自社の強みを再確認する、絶好の機会にもなります。
Q. 個人の顔を出すことで、何かデメリットはありますか?
A. 確かに、経営者の顔を出すことには責任が伴います。
しかし、中小企業においては、経営者の顔と想いが見えること自体が、大手にはない最大の「信頼の証」になります。
プライベートをすべて公開する必要はありません。
あくまで「事業への想い」や「専門家としての知見」を発信する範囲であれば、デメリットよりもメリットがはるかに上回ります。
まとめ:堅実な一歩を踏み出す経営者のあなたへ
パーソナルブランディングとは、自分を偽って大きく見せるためのテクニックではありません。
あなたが鹿児島という地で、これまで実直に培ってきた価値や信頼を、お客様に正しく、そして深く伝えるための「設計図」であり、誠実な約束の証です。
今日お伝えした3つのステップは、一見地味に見えるかもしれません。
しかし、この堅実な一歩こそが、10年後も地域で選ばれ続ける、強く安定した会社を築くための最短ルートだと私は確信しています。
あなたの会社の素晴らしい価値が、それを必要としている人々に正しく届くことを、心から応援しています。
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シゲサンワークス 代表
30年のデザイン哲学と最新AIを融合し、業務改善から発信サポートまで伴走支援。無理なく成果を積み上げるAI×デザイン戦略アドバイザー。
- 2022年よりシゲサンワークスを本格始動。
- 2022年、鹿児島県商工会連合会の無料の専門家派遣制度、エキスパートバンク事業に係る専門家として登録。
- 2025年、DMM 生成AI CAMP 生成AIエンジニアコースを修了。