こんにちは、AI×デザイン戦略アドバイザーの篠原です!
今回は、「ブランドコンセプトって何?どうやって作ればいいの?」という疑問にお応えしながら、鹿児島で実際に成功した中小企業やお店の事例も交えて、やさしく丁寧にお伝えします。
ブランドコンセプトがあると、なぜいいのか?
企業のブランドコンセプトは、お客様との“信頼の土台”になります。
「この会社らしいな」「この人にお願いしたい」と思ってもらうための“軸”があると、発信や商品づくり、人材育成まで、すべてがぶれなくなります。
特に、ネットやSNSの情報があふれる今、選ばれる企業やお店には、その企業やお店らしさ=ブランドコンセプトがはっきり伝わっているのです。
鹿児島発・ブランドコンセプトで差別化した企業
【事例】mikoya134|“コーヒーギフト”の届け方を変えて広がった世界
鹿児島で活動するスペシャリティコーヒーのドリップバッグ専門店「mikoya134(ミコヤイチサンヨン)」は、もともとブライダル向けのプチギフトとして人気の商品を展開していました。
しかし、あるとき気づいたのです。
「“ありがとう”を伝えたい人って、結婚式の場面だけじゃないよね」と。
そこからブランドコンセプトを見直し、
「“推し活”や“オタク文化”に寄り添うコーヒーギフト」という方向へ舵を切りました。
- パッケージデザインを“推し色”に対応
- SNSでの世界観の発信
- 商品のストーリーも「あなたの大切な人に届ける一杯」と表現
つまり、“コーヒーそのもの”ではなく、
「届けたい気持ち」がブランドの中心になったのです。
その結果、SNS経由での注文が増え、
推し活女子・同人イベント層など新たな顧客層を獲得することに成功しました。
ブランドは「モノ」ではなく、「共感」を軸に育てる時代。
mikoya134の事例は、まさに届けたい人を変えることで、ブランドの可能性が広がった好例です。
※引用元:
Studio K|ブランド支援実績
note|mikoya134事例紹介
ブランドコンセプトとは何か?(理由)
ブランドコンセプトとは、自社の価値や想いを一言で伝える“芯”のようなもの」です。
たとえば、
社名・店名 | ブランドコンセプト(例) |
---|---|
○○茶房 | お茶を五感で楽しむ「体験」として届ける |
シゲサンワークス(私w) | “らしさ”を引き出す、AI×デザイン戦略で経営をサポート |
○○工務店 | 家族が「ただいま」と帰りたくなる家を建てる |
このように、“誰に・何を・どう届けたいか”を整理して、言葉としてまとめたものがコンセプトです。
ブランド=見た目(ロゴやパッケージ)と思われがちですが、それはあくまで表現の一部。
根っこにある想いや価値観こそが「ブランドコンセプト」になります。
ブランドコンセプトのステップ(具体的提案)
以下の3つのステップで、誰でも自社のブランドコンセプトを言語化できます。
ステップ | やること | 補足 |
---|---|---|
①想いを掘り下げる | なぜこの事業をしているのか?誰のために? | 創業のきっかけや、過去の悩みがヒントに |
②お客様の声を集める | 「なぜうちを選んだのか?」を聞いてみる | 意外な強みが見えてくることも |
③共通点をまとめる | 想い×お客様の声から“らしさ”を抽出 | 一言で言うと?を考えてみましょう |
鹿児島の企業が陥りがちな“もったいない”例
「どこにでもあるように見えてしまう」
鹿児島には、すばらしい職人技や歴史のある企業が多いのですが、よくあるのが…
- ホームページに「高品質・安心・丁寧」など一般的な言葉だけ
- 商品が先に立ち、ストーリーや想いが伝わっていない
という状態。
実際には魅力があるのに、“言葉にしていないだけ”で損をしているのです。
まずは「社内で対話」することから
コンセプト作りは、外注する前にまず「社内の対話」がとても大切です。
特に家族経営や社員が少ない企業では、社長の想いを一緒に働く人たちと共有することからスタートしましょう。
- どんなお客様と関わっていきたいか?
- 自社らしい価値とは何か?
- 今までで一番「ありがとう」と言われた仕事は?
こういった対話が、“らしさ”の原石になります。
ブランドコンセプトは、共感から始まる
ブランドコンセプトは、かっこいい言葉をつけることではありません。
自社らしさを、誰かの役に立つ形で伝える“約束”や哲学のようなもの。
大切なのは、「いいことを言おう」ではなく、
「ちゃんと自分たちのことを見つめ直す」ことです。
お客様との信頼を深め、社員のやる気も引き出す、そんなブランドコンセプトをぜひ育てていきましょう。
鹿児島から全国に届く、“あなたらしさ”が光るブランドを、応援しています。
この記事で伝えたかったこと
- ブランドコンセプトは、企業やお店、個人の“らしさ”を伝える軸
- 自社の想い×お客様の声=“共感されるブランド”
- まずは社内の対話から始めてみよう
鹿児島におけるブランディングの全体像をもう一度確認したい方へ
この記事は鹿児島 ブランディングという大きなテーマの一部です。
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シゲサンワークス 代表
30年のデザイン哲学と最新AIを融合し、業務改善から発信サポートまで伴走支援。無理なく成果を積み上げるAI×デザイン戦略アドバイザー。
- 2022年よりシゲサンワークスを本格始動。
- 2022年、鹿児島県商工会連合会の無料の専門家派遣制度、エキスパートバンク事業に係る専門家として登録。
- 2025年、DMM 生成AI CAMP 生成AIエンジニアコースを修了。