その「何か違う…」の正体、言語化できていますか?
こんにちは、AI×デザイン戦略アドバイザーの篠原です!
- 「ウチの会社の魅力、直感では分かってるんだ。でも言葉にできない」
- 「新しいホームページのイメージはあるけど、制作会社にフワッとしか伝えられない」
- 「ワクワクする未来のビジョンはあるのに、それがなぜか顧客に伝わらない…」
鹿児島で情熱を持って事業に取り組む経営者のあなたなら、一度はそんなもどかしさを感じたことがあるかもしれません。そのお気持ち、痛いほどわかります。
多くの経営者が、その「言葉にできない情熱」を形にしようと、ホームページ制作を依頼します。しかし、完成したものを見て「デザインは良いけど、何か違う…」と首を傾げる。これは非常に多いケースです。
この記事は、単なるホームページ制作のノウハウをお伝えするものではありません。あなたの会社が持つ「核(コア)」、つまり「らしさ」を発見し、それを「伝わる言葉」に変え、未来の成功に繋げるための戦略的な設計図です。あなたの「挑戦」を「成果」に変えるパートナーとして、最後まで伴走します。
この記事でお伝えする核心を、動画でまとめました。お急ぎの方はこちらをご確認ください。これから、この内容を一つひとつ具体的に、そして計画的に実行できるよう解説していきます。
なぜ「カッコいいだけ」のホームページは失敗するのか?
多くの企業が陥る失敗。それは、会社の「Why(なぜやるのか)」を言語化する前に、「What(何を作るか=デザインや機能)」から決めてしまうことです。
以前、私も痛恨の失敗を経験しました。駆け出しの頃、とある経営者(A社長)から「とにかく革新的なデザインで、他社を圧倒したい!」というご依頼をいただいたんです。私はA社長の直感的な要望に応えようと、最新技術を詰め込んだ見た目重視のホームページを作りました。
しかし納品後、A社長からこう言われました。「篠原さん、すごくカッコいい。でも…なぜか、ウチの『社員の温かみ』が伝わらないんだよな」と。
ハッとしました。A社長が本当に大切にしていた「らしさ」は、デザインの斬新さ(What)ではなく、社員を想う「温かみ」(Why)だったのです。私はその核を言語化するプロセスを怠ってしまった。これこそが、ホームページ制作における最大の落とし穴です。
あなたの会社が持つ「らしさ」という情熱の炎を、ホームページという器に正しく注ぎ込めていますか?
AIと加速させる「らしさ」言語化の3ステップ
「何か違う…」を防ぎ、あなたの「情熱」を「共感」に変える。そのために不可欠なのが、デザイン設計の「前」に行う「らしさ」の言語化です。私が30年の経験から体系化した、再現性の高い3つのステップをご紹介します。計画性が苦手でも大丈夫、あなたの「直感」を起点にする方法です。
ステップ1:【情熱の棚卸し】「なぜ?」から始めるビジョンの言語化
まずは理屈抜きで、あなたの「直感」と「情熱」を書き出すことから始めます。私がクライアントに必ず使っていただく「戦略的ヒアリングシート」の一部を抜粋します。紙とペンを用意してください。
【”らしさ”発見ヒアリングシート(抜粋)】
- あなたが、この事業を「なぜ」始めようと思ったのですか?(創業時の熱い想い)
- 競合が何をしようと、これだけは「絶対に譲れない」という価値観は何ですか?
- 5年後、あなたの会社が実現していたら「最高にワクワクする」未来はどんな景色ですか?
- あなたにとって「理想の顧客」や「理想の仲間」は、どんな人ですか?
ここでは上手くまとめる必要はありません。大切なのは「直感を信じて」キーワードをとにかく書き出すことです。「仲間」「挑戦」「地域貢献」「自由」…どんな単語でも構いません。
ステップ2:【魅力の結晶化】AIと壁打ちし「独自の価値」を発見する
ステップ1でキーワードが出揃ったら、次はその「原石」を磨きます。ここでAIが最高の「壁打ち相手」になります。
ChatGPTなどのAIを開き、ステップ1で書き出したキーワード群を入力し、こう尋ねてみてください。
これらのキーワード(例:挑戦, 仲間, 地域貢献, 技術力)をすべて満たす会社の『独自の強み(USP)』を、鹿児島の顧客目線のキャッチコピーとして10個提案してください。
AIは、あなた一人では思いつかなかったような客観的な言葉を提案してくれます。その中から「これだ!」とあなたの心がワクワクするもの、あなたの「らしさ」を最も的確に表現していると感じる言葉を選び抜いてください。AIはあなたの思考を整理し、新たな可能性を発見する触媒になるのです。
ステップ3:【未来への翻訳】選んだ「らしさ」をホームページの設計図に落とし込む
「らしさ」の核心となる言葉が見つかったら、それをホームページという「設計図」に落とし込みます。これが、ホームページ制作を依頼する際の「ブレない軸」になります。
以前、私が支援した鹿児島のB社(製造業)の例です。B社はAIとの壁打ちで「挑戦する仲間を、技術力で全力応援する」という「らしさ」を発見しました。この軸を、ホームページの各要素に「翻訳」していったのです。
(例)「らしさ」をホームページに翻訳する設計図
| ホームページの要素 | よくある(失敗)例 | 「らしさ」を翻訳した(成功)例 |
|---|---|---|
| トップページのキャッチコピー | 「鹿児島の未来を拓く、〇〇技術」 (抽象的で伝わらない) |
「あなたの『無理かも』を『できた!』に変える。挑戦する仲間の、技術パートナー。」 |
| サービス紹介 | 「高精度な加工技術」「短納期対応」 (機能の羅列) |
「私たちは『できません』と言いません。あなたの挑戦を『技術力で全力応援』するためのソリューションです。」 |
| スタッフ紹介 | 「〇〇部 部長:XX(経歴と資格)」 (単なるプロフィール) |
「私の挑戦ストーリー:『不可能』と言われた開発に挑んだ日々(〇〇部 XX)」 |
このように、「らしさ」という軸が定まることで、ホームページ全体に一貫した「意志」と「情熱」が宿り、初めて「伝わる」ホームページが完成します。
「らしさ」が仲間と顧客を惹き寄せる
この3ステップを実行することで、あなたの会社は劇的に変わります。
まず、ホームページ制作会社との打ち合わせが「挑戦」の場に変わります。「お任せします」や「フワッとしたイメージ」で発注するのではなく、「私たちの”らしさ”はコレです。この情熱を形にしてください」と、明確な指針(ビジョン)を提示できるのです。これにより、制作の手戻りや「何か違う…」というミスマッチはゼロになります。
そして完成したホームページは、単なる「情報が載っている箱」ではありません。あなたの会社の「らしさ」に強く共感した、「質の高い顧客」や「熱意ある未来の仲間」を引き寄せる、強力な磁石となります。
何より、言語化された「らしさ」は、ホームページだけでなく、営業資料、採用パンフレット、そして社員との日々の対話にも使える、あなたの会社の「揺るがない軸」になるのです。
よくあるご質問(FAQ)
最後に、経営者の皆様からよくいただく質問にお答えします。
Q. 制作会社が提供するヒアリングシートでは不十分なのですか?
A. 多くの制作会社のヒアリングシートは、「希望する色味」「参考にするホームページ」「必要な機能(例:ブログ、問い合わせフォーム)」といった「What(何を作るか)」を聞く項目が中心です。もちろんそれも必要ですが、最も重要なのは「Why(なぜやるのか)」。あなたの会社の「情熱の源泉」や「独自の価値観」を掘り下げる、本記事で提案したような戦略的な問いが不可欠です。
Q. AIに「らしさ」を言語化させると、逆に個性がなくなってしまいませんか?
A. 素晴らしいご質問です。AIは「答え」を出すマシンではなく、「発想」を支援するパートナーです。AIの提案を鵜呑みにするのではありません。AIという客観的な「壁打ち相手」の提案をヒントに、あなたの「直感」が「これだ!」とワクワクするもの、心が震える言葉を「選ぶ」プロセスこそが、あなたの個性を研ぎ澄ませます。
Q. このヒアリングシートを使って「らしさ」を言語化するのに、どれくらいの時間が必要ですか?
A. 経営者であるあなたが、誰にも邪魔されずに集中できる時間(例えば、半日~1日)を確保することをお勧めします。この最初の投資が、今後数年間の鹿児島でのホームページ制作、ひいては会社全体のブランディングの成否を分けます。未来への最も重要な戦略会議だと捉えてください。
さあ、あなたの「ワクワクする情熱」から始めよう
鹿児島 でホームページ制作を成功させるために、デザインや機能から入ってはいけません。スタートラインは、あなたの会社が持つ「らしさ」を、あなた自身の言葉で定義することです。
それは、社員が迷った時に立ち返る「北極星」であり、未来の顧客を惹きつける「情熱の炎」です。
さあ、まずはあなたの「ワクワクする情熱」を、ヒアリングシートに書き出すことから始めてみませんか?あなたの「直感」こそが、未来を変える最強の武器になります。あなたの挑戦を、心から応援しています。
鹿児島におけるホームページ制作の全体像をもう一度確認したい方へ
この記事はホームページ制作という大きなテーマの一部です。
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シゲサンワークス 代表
30年のデザイン哲学と最新AIを融合し、業務改善から発信サポートまで伴走支援。無理なく成果を積み上げるAI×デザイン戦略アドバイザー。
- 2022年よりシゲサンワークスを本格始動。
- 2022年、鹿児島県商工会連合会の無料の専門家派遣制度、エキスパートバンク事業に係る専門家として登録。
- 2025年、DMM 生成AI CAMP 生成AIエンジニアコースを修了。
