こんにちは、AI×デザイン戦略アドバイザーの篠原です!
長年続けてきた事業やブランドを新しい形に生まれ変わらせる「リブランディング」。
これは、単なるロゴの変更や店舗リニューアルではなく、企業の本質的な価値を再発見し、それを現代の市場やお客様に合わせて表現し直す取り組みです。
しかし、特に地域に根ざした老舗企業の場合、やり方を間違えると、
今まで築き上げてきた信頼やファンとの関係を損なってしまうリスクもあります。
なぜ今、リブランディングが必要なのか?
鹿児島の中小企業経営者の方から、よくこんな声を聞きます。
- 「若いお客様に届かなくなってきた気がする」
- 「SNSやネットでの発信が、どうも自分たちらしくできない」
- 「長年の常連さんは大切にしたいけど、新規顧客も増やしたい」
人口減少や市場の変化、デジタル化の波の中で、
昔からのやり方では売上やブランド認知が伸びにくくなっているという現実があります。
※ここでの「ブランド」とは、企業やお店に対してお客様が感じる印象や価値のことを指します。
うまくいかない理由はどこにある?
リブランディングが必要になる背景には、いくつかの共通した原因があります。
市場や顧客層の変化
昔からのお客様は大切ですが、世代交代やライフスタイルの変化により、
求められる商品・サービス・接客スタイルも変わっています。
10年前と同じアプローチでは、新しい層には届かないことが多いのです。
発信手段の多様化
以前はチラシや口コミが中心でしたが、今はSNSやWebサイトが重要な窓口です。
発信方法が変わったのに、内容や見せ方が昔のままだとギャップが生まれます。
ブランドイメージの陳腐化
老舗の持つ「安心感」「信頼感」は強みですが、
デザインや言葉が古く見えると「時代遅れ」という印象を持たれかねません。
鹿児島の老舗企業が実践すべきリブランディングの進め方
まず「らしさ」の棚卸しをする
リブランディングの第一歩は、自社の価値の再確認です。
創業以来、大切にしてきた想い・お客様から支持されている理由を言語化しましょう。
- なぜ創業したのか
- お客様が喜んでくれる瞬間はどんな時か
- 他社にはない強みは何か
→ これが新しいブランド像の土台になります。
ターゲット層を明確にする
今後の5〜10年を見据えて、
「誰に届けたいか」を具体的に設定します。
既存客と新規客の両方を視野に入れたメッセージ設計が重要です。
見せ方と伝え方をアップデートする
ロゴや店舗デザインだけでなく、言葉や写真の雰囲気も統一感を持たせます。
SNSやWebサイトでは、お客様の安心感を崩さない範囲で現代的に見せる工夫を取り入れましょう。
従来の見せ方 | 新しい見せ方の例 |
---|---|
白背景に黒文字だけの案内 | ブランドカラーを使い、写真と組み合わせて視覚的に訴求 |
「創業○年の実績」だけを強調 | 「創業○年×現代のニーズ対応力」というセット訴求 |
店舗写真のみ掲載 | スタッフやお客様の笑顔を交えた写真を掲載 |
社内外の巻き込み
社員やスタッフにも新しいブランドの方向性を共有し、
全員が同じ価値観でお客様と接することが大切です。
さらに、常連のお客様にも「新しい挑戦」について事前に伝え、理解と応援を得ましょう。
リブランディングで広がる可能性
正しく進めれば、リブランディングは大きな成果をもたらします。
- 新しい顧客層の獲得:若い世代や県外客にも魅力が届く
- 社員のモチベーション向上:自分たちの仕事に誇りを持てる
- 売上・ブランド価値の向上:地域での存在感がさらに高まる
何より、これまで培ってきた信頼を守りながら、新しい時代に合った形で輝き続けられるのがリブランディングの本当の価値です。
5. 最後に
鹿児島の老舗企業には、歴史と共に積み上げてきた「宝物」があります。
その価値を次の世代にしっかりと渡すために、
安心感と新しさのバランスを大切にしたリブランディングを進めていきましょう。
もし「うちの場合は何から始めればいい?」と迷ったら、
ぜひお気軽にご相談ください。
お話を伺いながら、無理のない一歩をご提案します。

シゲサンワークス 代表
その人らしさや組織の魅力を引き出す、AI×デザイン戦略アドバイザー
- デザイナー歴30年
- 2022年よりシゲサンワークスを本格始動。
- 2022年、鹿児島県商工会連合会の無料の専門家派遣制度、エキスパートバンク事業に係る専門家として登録。
- 2025年、DMM 生成AI CAMP 生成AIエンジニアコースを修了。
AI×デザインで、あなたの想いを“価値”と“成果”に変える伴走者として引き続き複数のクライアントをサポート中。