こんにちは、AI×デザイン戦略アドバイザーの篠原です!
最近、鹿児島の中小企業の経営者の方から「うちもブランディングしないといけないですよね?」「ロゴを変えたらブランディングになりますか?」といったご相談をよくいただきます。
そのたびに、「ああ、まだまだ“本当の意味”が伝わっていないな」と感じることが多くあります。
この記事では、ブランディングの基本的な考え方とともに、多くの鹿児島の企業が誤解しがちな3つのポイントについて、わかりやすくお伝えします。
経営に役立つ“軸”を見直したい方にこそ、読んでいただきたい内容です。
そもそもブランディングって何ですか?
ロゴや見た目のことじゃないの?
まず、誤解されがちなのが「ブランディング=おしゃれなデザインにすること」というイメージです。
確かにロゴや色づかいなども一部ではありますが、本質はそこではありません。
「あなたの会社らしさ」を伝える土台づくり
ブランディングとは、お客様があなたの会社にどんな印象を持つか、その“イメージづくり”全体のことを指します。
言い換えると、「〇〇さんの会社って、誠実で安心できるよね」と感じてもらえる状態。
つまり、
見た目を整える前に、“中身=らしさ”を掘り下げることが重要なんです。
鹿児島の企業がよく誤解している3つのポイント
では、ここからはよくある3つの誤解を紹介します。
「ロゴやHPを変えればブランディングできる」
これは一番多い誤解です。
たとえば、デザイン会社にお願いして名刺やホームページをきれいにしても、会社の想いや価値観が言語化されていないと、すぐに埋もれてしまいます。
実際に私の元に「リニューアルしたけど反響がない」という相談がよく届きます。
まずやるべきは、“自社の存在意義”を見つめ直すこと。
それに基づいて「言葉」と「体験」をそろえていくのが、ブランディングの土台です。
②「大企業だけがやるもの。うちみたいな会社には関係ない」
こちらも根強い誤解です。
ブランディングは広告費がかかる施策と思われがちですが、実際は日々の接客や発信の積み重ねです。
たとえば、地域密着型の整骨院や、創業家族で営む工務店さんのように、人柄や対応力そのものがブランドになることも多いんです。
「あなたから買いたい」「またお願いしたい」と言われる理由を、明文化して育てていくこと。
それが中小企業におけるリアルなブランディングです。
③「社員に説明してないけど、ちゃんと伝わっているはず」
これは特に、家族経営や小規模な事業者に多いパターンです。
「うちの方針は言わなくても伝わるから」とおっしゃる方もいますが、実際には社員の行動にばらつきが出ていたり、採用に苦労していたりしませんか?
ブランディングの力は、社内の共通言語づくりにもつながります。
今すぐできる“はじめの一歩”とは?
1枚の紙でOK。3つの問いに向き合ってみてください
自社らしさを見つけるために、まずは以下の問いに答えてみましょう。
問い | ヒント |
---|---|
1. うちの会社が大切にしていることは? | 例:お客様の安心感、手間を減らす工夫 |
2. お客様からよく言われる言葉は? | 例:「丁寧ですね」「話しやすいです」 |
3. 自分たちらしいと感じる瞬間は? | 例:困っている方に手を差し伸べられた時 |
これを社内で共有し、言葉としてまとめていくことが“ブランディングのはじめの一歩”になります。
ブランディングとは「信頼を育てる仕組み」
最後に、今回お伝えしたことをもう一度整理します。
- ブランディングとは、見た目のことだけでなく「会社らしさ」を育てて伝えること
- 小さな会社こそ、“人柄”や“誠実さ”がブランドになる
- 社内外に一貫性が生まれると、お客様との信頼関係も深まる
「自分たちらしさって何だろう?」と立ち止まる時間こそが、経営に深みを与えてくれます。
私自身も、鹿児島の中小企業の皆さんが“想い”を言葉にし、“信頼”というブランドを育てるサポートを続けています。
「どこから手をつけていいかわからない」という方も、安心して一歩を踏み出していただけたら嬉しいです。

シゲサンワークス 代表
その人らしさや組織の魅力を引き出す、AI×デザイン戦略アドバイザー
- デザイナー歴30年
- 2022年よりシゲサンワークスを本格始動。
- 2022年、鹿児島県商工会連合会の無料の専門家派遣制度、エキスパートバンク事業に係る専門家として登録。
- 2025年、DMM 生成AI CAMP 生成AIエンジニアコースを修了。
AI×デザインで、あなたの想いを“価値”と“成果”に変える伴走者として引き続き複数のクライアントをサポート中。