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ロゴや名刺だけじゃない、ブランド体験(BX)とは?

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こんにちは、AI×デザイン戦略アドバイザーの篠原です!

ブランド体験(BX)の全体像

「ブランド」と聞くと、ロゴや名刺、看板といった目に見えるデザインを思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、ブランドの本質はお客様が企業やお店と接するすべての瞬間にあります。

この「接する瞬間」そのものをデザインする考え方がブランド体験(BX:Brand Experience)です。

ブランド体験は、商品やサービスの品質だけでなく、スタッフの対応、SNSやホームページの雰囲気、購入後のフォローまでを含みます。

つまり、企業やお店とお客様の関係性を作り、信頼を深めるための総合的な仕組みです。

※BXは「ロゴを変える」ことではなく、「お客様との体験を磨き上げる」ことが目的です。

ブランド体験を構成する要素と実践方法

ブランド体験の3つの柱

要素 説明
視覚(Visual) ロゴ、カラー、フォント、店舗デザインなど。第一印象を形づくる部分。
言葉(Verbal) キャッチコピー、接客での言葉遣い、WebやSNSでの文章表現など。
行動(Behavior) 接客態度、顧客対応のスピード、サービスの一貫性など。

この3つがそろって初めて、お客様に「一貫した印象」を届けられます。

鹿児島の中小企業での事例

例えば、鹿児島で長年続く和菓子店の場合。

  • 視覚:店舗外観や包装紙に地元の風景や伝統色を使う
  • 言葉:ホームページで方言を交えた親しみやすい説明文を掲載
  • 行動:観光客にも地元の人にも同じ温かさで接客

このように、お客様は和菓子の味だけでなく、お店全体の雰囲気や人とのやりとりを「体験」として記憶します。

ブランド体験改善のステップ

  1. 現状把握:お客様の声や口コミを集め、現状の体験価値を分析
  2. 方向性決定:「どう見られたいか」を明確にする
  3. 体験設計:視覚・言葉・行動の3つの要素を統一
  4. 継続改善:定期的にフィードバックを反映

※大きなリニューアルよりも、小さな改善を積み重ねる方が、お客様の安心感を守れます。

お客様との信頼関係を育てるBXの価値

ブランド体験(BX)は、単なる見た目の刷新ではありません。

お客様との接点すべてに一貫性を持たせ、安心感と信頼を築くための土台です。

鹿児島のように地域との結びつきが強い環境では、BXの改善は「地域のファン作り」にも直結します。

長年の常連客と新規顧客の両方に愛され続けるためには、日々の小さな体験づくりが重要です。

もし「うちのブランド体験はどう見えているのだろう?」と気になったら、一度お客様目線での体験チェックをしてみませんか。

第三者の視点を取り入れることで、新たな改善のヒントが必ず見つかります。